2012年1月26日木曜日

標準化をしたいのは誰か

業界のカンファレンスで2日感、ミッドタウンにいた。プライベートで来る場合と、仕事で来る場合とで行く場所が全く異なるので同じ場所のように見えなかった。

自分の属している業界は、企業のグローバル展開のお手伝いをしているのだが、顧客である日本企業の体制が、口で言うのとは裏腹にグローバル対応のそれからは距離があることが多い。端的に業務の標準化ができていない。本来の意味での組織のリストラクチャリングを行なっているのか疑問である。こんなことは、あちこちで指摘されているだろうが。

カンファレンスの主題は、業務の標準化のためのXMLベースのDTDとそれに対応したシステムの導入事例と運用の例である。欧州や米国では導入が進んでいるものだが、事例が多く紹介されたということもあり、話が細かな実践のことに終始して標準化を推し進める意思決定を行った人間や、その背景がほとんど登場しなかった。そのため、この手のカンファレンスにありがちな、『会議のテーマとして取り上げられたことから派生する二次的な問題の吟味に集中するようにすると、土台となっているテーマが既成事実になる(歴史の中の『死新約聖書』/加藤隆 p230)』ことの実践の場となっていた。

はじめは聴衆(主催者から見れば顧客)に気を使っているのかと思ったが、どうやら実践者とは別に意思決定者がいる前提が抜け落ちているようだった。端的に残念である。

2012年1月23日月曜日

Kindle購入記

色々な動機や理由、タイミングが良かったのでKindle4 を買った。円安、英語の勉強、日本語版が絶版の本、Apple製品ばっかりも嫌だ、といってそこらの電子ブックリーダーはピンと来ない。 送料混みでおよそ10,000円。

結論からいえば、とても満足している。なんせ本は安いし、E Inkは読んでいて目が疲れないし、何よりも恐ろしく軽くて小さい。一応ウェブブラウザもあるが、モノクロで表現力に乏しいのであまり使わない。Kindle Fireなどはカラーだが、勉強用ということで敢えて機能に制限のあるものにした。

注文する上で少し注意が必要なのが、DHLで届けられる点。再配達の依頼は電話のみで、夕方以降は受け付けていないし、再配達そのものも午後4時ぐらいまでしか受け付けていない。おまけに日曜の再配達も行っていない。結局、自分のマンションにある宅配ボックスに届けてもらったが、最初からそこに入れておくという機転も利かない。どうも色々調べていると、日本では法人向けがメインで個人向けには配達はあまり行っていないらしい。

ドイツポストの傘下らしいということで何となく納得していたのだけれど、深センにあるらしいKindle工場から東京までは1日で着くのに、そこから自宅までが遠いというラストワンマイルの課題がいかにもグローバル企業という感覚がある。