2012年3月26日月曜日

ボストン滞在記

3/24から3/31にかけて、LEGO Serious Playのトレーニングのためにボストンに行っていました。その内容については改めて記すとして、滞在中にアップした雑感をアップデートして滞在記にします。

泊まったホテルは、ボストン北部のメッドフォードという街にありました。クリント・イーストウッドの映画『ミスティック・リバー』の舞台にもなった、そのままミスティック・リバーの近くにあります。
メッドフォードのシティセンター
メッドフォードの街。人通りは少ない。
こんなところにも公文式
ミスティック・リバー
ホテルからの移動はバスや電車などあるようなのですが、基本的には歩いていました。ハーバード大学までは直線距離にして3キロなので、まあ普通に歩ける距離なわけです。国際ローミングはオフにしてあったものの、時折飛んでいるパスワードなしのWi-Fiを捕まえてはグーグルマップで場所を確認しつつ進んだら、意外とスムーズにいけました。住宅街がそういうWi-Fiの宝庫なのはどこも一緒。


ハーバード大学に到着してからは、ジョン・ハーバード像で写真を撮ったり、キャンパス内をうろうろしていたのですが、重厚感のある建物が多く伝統と歴史を感じましたね。とはいえ、やはりキャンパスなのでそれほど見物するところもなく、ハーバードスクエアにあるCOOP(生協)に向かいました。

ジョン・ハーバード像
COOPはいわゆる生協ですが、本屋と、学生用のグッズ(ハーバードロゴの入ったTシャツやパーカーなど)を売っているお店に分かれています。Tシャツなども普通にお土産として買えます。学生IDを持っていると20%引きらしいですが、もちろんそんなものは持ってないので定価にてお土産を購入。なお、COOPの本屋はバーンズ&ノーブルが運営しているようで、nookも売られていました。Kate Spadeの格好いいケースがあったので、Kindle用に合うなら買おうかと思ったものの、店員に聞いたら合わないと言われて諦めました。

COOP
店内の様子
村上春樹多し
初めてみた英語版のウィリアム・ギャディス
nookコーナー。自分以外は誰も興味示さず。
COOPの後は、メモリアルアベニューを抜けてMITへ行くことに。途中、JFKパークの桜が美しかったです。メモリアルアベニューは観光地っぽいのかと思ってたいたら、何もない。どこか見覚えのある風景だと思ったら、多摩川でした。ランナーが多いところもそっくり。




ランナー多し
ハーバード大のボートハウス
MITに到着。こちらはハーバードとは異なり街中にキャンパスが散在しているので、どこが中心なのかよく分かりません。この両校はアメリカの知的エスタブリッシュメントの最高峰ですが、キャンパスすの在り方からして対照的で面白いです。歩いている学生を見ると、ハーバードは中華系が、MITはインド系が多いような気がしました。

ゴッグ的なシルエットの建物。モノアイみたい。ギューン! 
建築学科の建物
キャンパスマップ
こういう敵がRPGに出てきた気がする
その次はボストン大学(BU)。映画の『ソーシャルネットワーク』ではひどい扱い(主にマーク・ザッカーバーグによって)でしたが、こちらはキャンパスがそのまま街になっているような風情でした。いわゆるど真ん中のキャンパスは通っていないのですが、下にある写真もBUの一部です。
どこの高級住宅街だという感じ

一つ一つが寮だったり研究室だったり。
いきなりこういう建物が現れる
見た目は完全に住宅街。
ひたすら歩いたので街のスケール感を把握できた気がしますが、大学をはじめとした教育機関がとても多いんですね。この密度は重要な要素なんじゃないかと思います。しかし、何よりも多いのがダンキンドーナツ。日本のコンビニ並にありました。どうやらマサチューセッツ州が発祥の地らしく、警官がパトカーと制服で訪れるとドーナツとコーヒーが無料らしいので、街の治安の意味もあるんでしょうか。

そんなこんなで、最終日にはロブスターも食べて締めくくり。
ニューイングランド・クラムチャウダー

挑戦的な量のロブスター、ムール貝、アサリ、コーン、ソーセージ
辛口のリースリングがとても美味しかった
今回もっとも印象的だったのが、泊まったホテル、行ったレストラン、アメリカン航空など、どこも従業員のサービスと愛想がとても良かった点です(イミグレではPCの電源コードをパクらるなど最悪でしたが)。SNSでの評判を気にしている部分もあるのかも知れませんが、いわゆる海外の無愛想なサービスを覚悟していたのでかなり驚きました。

これらミクロな部分とは対照的に、帰りの飛行機で乗り継いだダラス・フォートワース空港(DFW)の超システマチックな運用にも本当に関心しました。マンハッタン島の4倍の敷地の巨大空港だと聞いて乗り換えが無事にできるかと心配していたのですが、電車は定期的に走っているし、搭乗口の近くに何でも揃っているし、セキュリティエリアから出ずに乗り換えができるし、行きで乗り換えたシカゴの100倍快適でした。全体として映画の『トゥルーマン・ショー』のセットのようで、こうしたメガ・システムを動かせるアメリカの力というのはやはり凄いです。

そして、メガ・システム運用の欠陥としてあるミクロな点での小回りの利かなさをSNSのようなサブ・システムが補助しだすようになると、本当に凄いことになるんじゃないか、ということをどこか腹の底に抱えて帰ってきた気がします。