2011年12月27日火曜日

2011/12/27

移民問題は、日本では一部の地域を除いてメインストリームの社会問題にはなっていない。少なくともそういう建前である。

わたしがこここでいう「移民問題」とは、出稼ぎ労働者たちの第二世代が直面する帰属性の問題であり、彼らを受容する側との間で生じる摩擦のことである。彼らは第一世代とは異なり、自分の帰属する文化を選択する必要がある。もしくは、その権利があることになっている。

実質的には選択の問題ではない。選択し行動した結果が許容されるかどうかの問題である。彼らが許容されるためには、「正しい移民」である必要がある。ただし、ここでいう許容とは多くの場合、相互不干渉の言い換えでしかない。

「許容」された移民もそうでない移民も、同じ糞たれの上に座らされている。同じように疎外されているのだが、その違いは求められる「正しさ」を内面化するに足る結果を持っているかどうかという一点のみである。

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