EUが資金援助、自作の機械翻訳システムが作れるオープンソースプロジェクト「MosesCore」が本格スタート
MosesそのものはオープンソースのSMTエンジンとしてよく知られているので、特にどうということはないのですが、この記事だけだといまいち何なのか分からないですね。Moses Coreのウェブサイト(リンク)を見ると、下部にこうした記述があります。
"MosesCore is supported by the European Commission Grant Number 288487 under the 7th Framework Programme"まず、このMoses Coreを支援している"7th Framework Programme"は、リスボン戦略(リンク1、2)という知識経済の振興を目的としたEUの経済戦略に基づいて進められているようです。これ自体、読んでいてなかなか面白いですね。
プログラムの詳細はEUの日本語サイト(リンク)にも掲載されています。Moses Coreについて特に言及はありませんが、PDFを読んでいくと、ICTの推進という辺りで微妙に気になる表現が。
-ソフトウェア、グリッド、セキュリティ、信頼性-ダイナミックで順応性・信頼性も高 いソフトウェアと各種サービス、また、新種の処理アーキテクチャ(ユーティリティとして提供されるものも含む)この手の官僚ドキュメントの読み方に通暁しているわけでもないのですが、色んな情報を仕入れた上で読むと、あー、まあ、そういうことなのかなあ、という部分はあります。
ちなみに、"European Commission Grant Number 288487"でググると北京で開催されたTAUSの記事も出てきます(リンク)。ウェブサイトよりもこっちの方が分かりやすいですね。Mosesに関しては、ダウンロードして遊んでみて放置していたのでGUIで使えるようになると助かるのですが・・・